より精密なデータ [comeカムお歯なし]
歯科ではほぼ毎回、最初に問診票の記入がある。もちろん口の中の事から、頭痛・肩凝り・首凝り・背中の痛み・胃腸の具合・肌の具合、鬱の具合。気になった事は何でも書いて良いらしいので、とりあえず書く事にしている。自分の今までの常識では関係ないと思っていた鬱の調子も、歯の動きと連動して変化するので、書く事にしている。「暑くなったり、涼しくなったり、気候が変わると鬱に落っこちちゃう人が多いんだよねー」と、歯科衛生士さんが"当たり前"の様に話していた。歯科のスタッフが鬱の話をする事に、私はまだ慣れていないのだ。
今日は今までと違うスタッフが歯茎マッサージをしてくれた。力強く、気持ち良かった。何も言わなかったが、これからもこの人だったら良いのになあ、と思っていた。先生から、「思ったより早く体調が良くなっているようなので、矯正も前倒しになるかもしれないよ」と言われた。先日、右頬が痛くもないのに膨れた状態になり、数日、鏡を見ては首をかしげてばかりいた。その事を話したら、「不自由だった右歯を使うようになった事が原因かもしれないね」、と言われた。よしよし、筋肉が発達したのかもしれないゾ、と前向きに捉える事にした。
診察台に寝ると、骨盤の歪みが自分でも分かる。左のかかとはピタリと台にくっついていられるのに、右のかかとは少し浮いているのだった。今日もポジショニングを行い、フェイス棒での検査(床に対して、上顎が水平であるかどうか←4000円)を受けた。より精密なデータを元に、いよいよ次回以降、私の問題点が詳しく分かってくる予定だ。
毎日、ポジショナーを15分~30分装着し、ストレッチ(顎ストレッチ・リップマッサージ・リップエクササイズ・ティップ&ミッドポイント←それぞれ1日3回)を欠かさない。私ってこんなにやれるっけ?というくらい、毎日続いている。
主役になったつもりで [comeカムお歯なし]
昨夜は尿意で全然眠れなかった
一晩で10回くらいトイレ行ったため、もう出すものがない。かなり前にもらった膀胱炎の薬を朝方見つけ出してやっと飲み、1時間ほど仮眠をしたところ痛みはおさまってきた。大雨だったが、気合いを入れて午後から矯正歯科(府中)に向かった。夫も振休をとり、一緒に行く事になった。
通院して約2ヶ月経ち、私はあご周りの筋肉が発達し始めているのを感じている。見た目に分かる程の変化ではないが、自分では分かるのだ。これも歯科医院の先生とスタッフの皆様のおかげと、私の日々の努力の賜物であろう。何しろ、30年生きて来てこんなに歯の事を思い遣った事はない。毎日口周りのストレッチをし、ポジショナーを入れたりするのだ。自然と、鏡に映った歯をじっと見つめる事もある。30年も脇役を演じ続けていた歯達はこの環境の変化に驚いているだろう。「今まで君達を脇役のように扱ってすまなかったね。これからは主役になったつもりで、羽ばたきたまえ」と、この身体のオーナーである私は声をかけずにはいられない。そういえば、7月は高揚感に支配された日が数日あり、「エイエイオー」と、突っ走ってしまいそうな時があった。それもこの施術の影響だろうと先生は仰っていた。
20分の歯茎マッサージを受けて身体がほぐれたところで、ポジショナーを作り直すための身体の調整を行った。前回と同様、スタッフに取り囲まれ、腕や脚を上げたり下げたり、背中や首筋を押したりする作業だ。この"ポジショニング"と呼ばれる作業は30分にも及び、普通なら30分の運動をすれば疲労がやってくると思うが、これは運動ではないため、むしろ私の身体はスッキリするのだった。先生は汗だくであった。
新しいポジショナーをさっそく装着すると、当たり前だが違和感がある。古いポジショナーを初めて装着した時も、似たような違和感があったはずなのだが、いつの間にかその違和感はなくなっていた。毎日ポジショナーを装着する事で歯が動き、噛み合わせが変わり、筋肉もそれに対応しているようだ。オーナーの認知が曖昧なまま、私の身体は頑張って変化していたのだった。今日作ってもらった新しいポジショナーは、一日15分~30分装着するようにとの事。次回9月7日。
歯科の後、「スパゲッティ武蔵野食堂」という、なんだか落ち着く雰囲気のお店で食事した。平日の夕方なのでとても静かで、夫は大盛りをペロリと食べた。胃腸の弱い私は、どれほど空腹でも大盛りにする事はないに等しいが、彼にとってはこれが日常である。ちなみに夫は、歯科医院の待合室の本棚にあった「聖(セイント)☆おにいさん」というコミックが気に入った様子だ。夫が私に何かを薦めるのは非常に稀な事なので、私も読んでみようと思う。雨が止んでも晴れず、蒸し暑い一日だった。
中身まで機能していない身体 [comeカムお歯なし]
矯正歯科に行った。15時からの予約で、病院を出たのが18時半だった。初めに歯茎のマッサージをしてもらい、口の中の血流が良くなるととても気持ちが良かった。マッサージの最中はトロンと眠いような感覚になるが、終わった後は思考がハッキリしたような気がした。とは言っても頭が良くなるわけではなく、先生からの説明は何度も聞き返し、一度「わかった」と言っておきながらも「やっぱりちょっとわからないんですけど…」と言ってみたりし、しまいには先生も助手も苦笑いしていた。
今日わかった事は、私の身体は全体的に偏っている。正しい位置を保つ事ができず、バランスが崩れている。おそらく先生はもっとたくさんの事を教えてくれたはずなのだが、私が理解できたのはこの程度だった。あれほど質問をし、先生の説明を聞いたつもりだったのに、頭にしっかり残っているのはわずかだった。
間違った位置を「中心だ」と認識して活動している私の身体の中では、筋肉や内臓や神経といった全ての要素も間違った不自然な動きをする。わかりやすい例で言えば、自分では真っ直ぐ歩いているつもりが少しずつ右か左かに寄って行っている、という事もよくある。寝起きや入浴中によろめくのは日常茶飯事だ。他にもたくさんあるのだが、私は今までそれら全てをうつ病のせい、または薬の副作用だと思い、仕方ないと片付けていた。
まずは身体に正しい位置を教えてやらねばならない。歯科治療でそれが可能な事にまず驚くが、先生の説明を聞く事に専念すると、驚いている暇はないのだった。あれよあれよという間に、先生と数人の助手が私を取り囲み、腕や脚を上げたり下げたり、背中や首筋を押したり、一体何をされているのかわからない状況に陥ってしまった。こんなにたくさんの人間に支えられ、腕や脚を伸ばしたりする状況は、日常生活であまり遭遇しないだろうと思う。またもや私は驚き、戸惑う。しかし、やはりそんな暇はないのである。ただ他人に全身を委ねているだけならば楽なのだが、「はい、吸って~、吐いて~」とタイミングよく呼吸をするように言われるため、私もなかなか忙しい。文章にするのは難しいが、いろんな姿勢で、いろんな筋肉を動かした、という事だ。それはまさに身体に正しい位置を覚えさせるための調整なのだった。
私は服薬を始めてからいつもボンヤリしていて、最近ではそれが服薬の影響なのかどうかすらよくわからなくなっていた。ところが、身体の調整が終わると、霧が晴れたように頭が冴え渡っていた。そして立っている時の姿勢が楽になっていた。同時に、今までの立っている時の姿勢は非常に不自然で、いろいろな筋肉に負担がかかっていたという事も判明したのだった。私がこれだけの事を体感できたのも、先生や助手の皆さんが一丸となって私の腕や脚を上げたり下げたりしてくれたおかげだ。先生の説明をほとんど覚えていなくとも、この爽快感は忘れられない。
身体に正しい位置を教えてやったので、次はこの感覚を保たねばならない。放っておけばすぐに戻り、私の身体はまた間違ってしまう。そこで、ポジショナーの出番だ。見た目は薄いピンク色の透明なプラスチックのようで、触感はゴムのような柔らかさが少しある。ポジショナーを歯にはめ込んだ状態で噛み合わすと、身体も「あっ、いけねぇ」と言って、今日調整を行った後の正しい感覚を思い出すのだ。このポジショナーはこれから毎日、1日1時間(断続的でも可)装着するように言われた。さらに、舌の置き場所も教えてもらったので、これからは舌についても意識するようになるだろう。これまでは、舌なんて、いたい場所にいたら良いと思っていたのに、それもどうやら良くないようだ。
当面の間は、この身体の調整のために通院する事になった。「身体がきちんと機能していないから、まだ矯正器具はつけられないよ。体力・筋力をつけてからじゃないと、歯並びを変えることはできないからね」と先生は仰っていた。見た目もだらしがない上に、中身まで機能していない身体って…と思ってしまうが、今後が少し楽しみでもある。次回は8月3日15時。
府中の歯科医院 [comeカムお歯なし]
歯列矯正をしたいと思っている。小学生の時から、歯科検診等で「矯正しないの?」と先生に聞かれていたが、周りに矯正している友達がいなかった事と、親がその必要性を感じていなかったのでそのまま育った。20歳頃、一番身近な親友が矯正を始め、その変化と成果は私に影響を与えた。矯正中に彼女と海外旅行に行ったりもしたし、楽ではない部分も見た(と思う)上で、"いつかは私も"と思っていた。しかし就職して忙しぶってるうちに20代前半が終わり、うつ病に。歯列矯正は、私の中で優先順位が一気に下がってしまったのだった。
中野に住んでいた頃、とある歯科先生との出逢いがあり、今でも電車に乗って通っている。"遊びに行っている"と言った方が近い。その先生とは、私がうつ病で最悪の状態だった時に出逢った。初めは歯痛の治療で受診していたのだが、通っているうちに身体が楽になった。噛み合わせの悪さが、姿勢・筋力・頭痛・肩こり等にどれほど悪影響を及ぼすか、教えてもらった。噛み合わせの調整をしてもらうたび、身体が軽くなって、次第にうつ病特有の疲れやだるさが軽減された。それが数日の間であっても、私の生活にはいろいろと良い事をもたらしてくれたのだ。「歯医者でうつ病が良くなった」とは言えないし、「歯医者だけでうつ病が良くなった」わけではないので、家族以外には誰にも言わないでいたけど、私が今ここまで来れたのは、先生の人柄と腕のおかげでもある。
バイトや手話などに挑戦したこの1年間では、自分でも驚くほどのハイペースで病状が良くなった。苦しい思いもしたし、勇気もたくさん必要だった。"最悪の状態"の頃と比べると様々な事を行動に移せるようになったので、「本当に良くなってきた」と、周りにもやっと言えるようになった。乗り越えなければいけない試練を、この1年間で経験したのだと思う。まだまだ健康な人とは遠い状態だけど、動けるようになると動きたくなる。そこで歯列矯正について改めて考えた。夫と話し合い、先月、中野の先生に相談させていただいた。先生はいつも誠実で、今回も親身になって話を聞いてくれました。私以上に、私の身体の事を考えてくれているような気さえしてしまう。自分の冗談に一人で笑っているような人なのに・・・(笑)
そういうわけで、私の心の状態と、身体の状態と、夫の応援と、過ぎた月日のタイミングと、巡る季節があって、先生が「間違いない」と言って紹介してくれた府中の歯科医院に、今日行って来たのです。今まで縁のなかった街なので当然土地勘もなく、京王線(扉があまり開かない準特急)に乗るのは少し不安だったけど、新しい歯医者さんへの心配は特になく、無事に行けた。
今日は初診。問診表を細かく記入。肩凝りや頭痛以外にも、内臓や婦人科系の疾患について記入蘭があり、「歯列矯正と関係あるかな?」と思った。まだ何もわからないので、とりあえず次回も行ってみましょう、という以外に感想はない。





